「知財管理」誌

Vol.64 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 64巻(2014年) / 9号 / 1371頁
論文区分 論説
論文名 医薬製剤発明の日米欧三極審査実務の比較検討
著者 医薬・バイオテクノロジー委員会第2 小委員会
抄録  製剤発明は、医薬品開発段階や上市後に生まれる発明であり、有効成分たる化学物質に、薬効に関係ない化学物質を添加し、場合により特定の物理学的構造をとることにより、有効成分の溶解性の向上、吸収の促進・遅延等、医療ニーズに応える機能を備えた物の発明である。その中で注目されるクレーム表現(発明類型)として、有効成分やそれに添加する成分等の構成成分を数値限定した発明と、製剤が医薬品として達成すべき効果を様々なパラメータの数値で表した発明がある。今回検討した結果、いずれの発明も、新規性では日米欧三極の審査の相違があまり見られなかったが、進歩性と記載要件については、日米欧三極の違いを確認できた。本論考では、これらの製剤発明の日米欧三極における審査の実務を比較・論点整理し、実務担当者への情報提供を行う。
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