「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 9号 / 1343頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | JASRAC東京高裁判決と審決取消訴訟における第三者の原告適格 |
著者 | 伊藤政也 |
抄録 | 本稿は、公正取引委員会が行ったJASRACに対する排除措置命令を取り消した東京高裁判決を検討対象とする。本件はニュース等で取り上げられる等話題となったが、東京高裁判決の含意とは異なる紹介・分析も少なくなかった。そこで、本稿は、本判決の概要を適切に分析するため、何が争われていたのかを紹介する。また、本件では、独禁法の分野において従来十分に議論がされてこなかった第三者の原告適格が主要な争点として扱われている。それゆえ、今後も重要な争点となるであろうこの問題について、経済法上の制度の位置づけや先例等との関係を中心として分析・検討する。 |