「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 5号 / 621頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 営業秘密の秘密管理性要件に関する裁判例の変遷とその当否(その1)−主観的認識 vs. 「客観的」管理− |
著者 | 田村善之 |
抄録 | 不正競争防止法2条6項に係る秘密管理性の要件については、情報に接する者が秘密として管理されていることを認識しうる程度の管理があれば秘密管理性を肯定した裁判例が主流であったが、2003年に営業秘密管理指針が公表される前後からは、客観的に秘密管理がされていると認識される程度の管理がされていなくては秘密管理性を認めない裁判例が主流となった。これらの時期を経て、現在は前者の裁判例への揺り戻しが起こっている。前編である(その1)ではそのような裁判例のせめぎ合いを俯瞰する。 |