「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 1号 / 77頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許庁判定制度に関する一考察 |
著者 | 特許第2 委員会第1 小委員会 |
抄録 | 民間、特許庁、裁判所等の知財紛争処理システムにおいて、日本ではまず当事者間が交渉を行うのが一般的である。本稿では、裁判外紛争処理システムの一つと位置づけられる特許庁の判定制度に焦点を当て、その利用状況、裁判例から判定の課題を分析した。その結果、判定は技術的範囲の認定、イ号との対比において裁判所における判決と実質的には相違がなく信頼性の高い結論が得られていることが確認できた。また本稿では、裁判外紛争処理における当事者間の交渉を支援する目的として、判定を積極的に活用できる制度とするための制度のありかたについて提言する。 |