「知財管理」誌
Vol.63 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 63巻(2013年) / 9号 / 1493頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 拒絶理由通知における記載要件の三極比較 |
著者 | 特許第1委員会第2小委員会 |
抄録 | 当委員会では、2007年度より日本と諸外国を比較することにより、日本の記載要件の判断 基準の妥当性を検証すると共に、出願時における記載要件上の留意事項の検討を開始した。2007年度 は日本の判決、審決をベースに、2008年度は米国の判決、審査をベースに、2009年度は欧州の審決を ベースに、ファミリー間で結果が異なる事例を抽出し、各国間(日米欧中韓)での判断の異同につい て検討を行った。ベース国が米国の場合は事例毎に違いは見られるものの、どちらかが一方的に厳し いという偏りはなかった。この結果はユーザーの感覚と隔たりがあると思われたが、それは日米欧の いずれかで審判または裁判になった事例のみで判断したことが原因と考えられた。そこで、実際に三 極に出願された案件の拒絶理由の内容を検討し、三極の特許庁で記載要件の拒絶理由にどの様な傾向 があるのかを調査したので、その結果を報告する。 |