「知財管理」誌
Vol.63 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 63巻(2013年) / 3号 / 323頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ピンク・レディー最高裁判決とパブリシティ権 |
著者 | 安 東 奈穂子 |
抄録 | 平成24年2月2日、ピンク・レディー最高裁判決が下った1)。原告側(控訴人・上告人) は敗訴したものの、最高裁が、明文の規定のないパブリシティ権を、初めて正面から認めたことの意 義は決して小さくない。また判決文の中で、パブリシティ権の淵源について触れたことや、侵害とな る利用態様を具体的に示したことも、今後の理論と実務に少なからず影響すると思われる。よって、 本稿では、パブリシティ権関連の裁判例を振り返り、当該権利が認知されてきた過程をたどるととも に、今回の最高裁の判断で注目すべき点を整理し、どのような示唆が得られるか論じることとしたい。 |