「知財管理」誌

Vol.63 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 63巻(2013年) / 2号 / 209頁
論文区分 判例と実務シリーズ(No.419)
論文名 No.419 判決から学ぶ種々の実務的教訓
著者 中村彰吾
抄録 知財高裁平成24年06月27日判決を題材として、不完全利用の主張を含む判決の解説ととも
に、特許回避のための設計変更、当該設計変更を予測したクレームドラフティングの在り方、意匠と
特許によるダブル・プロテクション、侵害訴訟に勝訴するための出願戦略、裁判官に対するアピール
の方法、等の、主に実務に沿った解説を加える。
 不完全利用については、過去の下級審判決を基にその適用要件を予測する。特許回避については、
いくつかの具体例をあげて、その手法の手がかりを提示する。本稿におけるクレームドラフティング
の議論は、この特許回避を「回避」する、という観点から行う。
 意匠と特許によるダブル・プロテクションについては、過去の下級審判決からヒントを得てささや
かな提案を行う。
 侵害訴訟に勝訴するための出願戦略としては、出願公開の1.5年までの間に独立の出願を複数回行う
メリットを示す。更に、筆者の経験から、裁判官に対するアピールの方法を紹介する。
Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.