「知財管理」誌
Vol.63 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 63巻(2013年) / 12号 / 1923頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | LOR制度導入によるライセンス活性化を軸としたオープン・イノベーション推進の考察 |
著者 | 特許第2 委員会第5 小委員会 |
抄録 | 産業界においてオープン・イノベーションの推進が求められている中、そのような動きに対応した知財戦略の一つとしてライセンスの活性化が挙げられる。諸外国には、ライセンスを活性化する一手段として、特許権者あるいは特許出願人が当該特許について第三者への実施許諾を拒否しないことを宣言することによって、特許維持年金の減額などのインセンティブを受けられるライセンス・オブ・ライト(以下、LOR制度という)という制度が存在する。しかし、LOR制度は特許権者の権利維持コスト低減の目的にのみ利用され、本来の目的であるライセンスの活性化につながっていない、との意見もある1)。諸外国のLOR制度で懸念される問題点などを踏まえ、ライセンサーおよびライセンシーそれぞれの立場から利用しやすい制度とはどのようなものであろうか、という観点から検討を行った。 |