「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 9号 / 1217頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | スポーツビジネスにおける知的財産権法の“Misdirection play” |
著者 | 山崎卓也 |
抄録 | スポーツビジネスは、権利ビジネスと呼ばれる。しかし、我が国知的財産権法においては、 「放送権」「スポンサー権」といったスポーツビジネス上の重要な権利を直接保護する規定は存在しな い。さらにいえば、スポーツビジネスの価値の源泉であるスポーツイベント(試合)は、そもそも知 的財産権の保護対象ではない。つまり、スポーツビジネスの「取引対象」と、知的財産権の「保護対象」 には相違があり、そのことがスポーツビジネスにおける「権利」保護においての難題を生じさせている。 知的財産権の直接の保護対象でないがゆえに、第三者によるフリーライドのリスクにさらされやすい、 スポーツビジネス上の「権利」の法的保護はどのようにして図られうるのか。本論文では「放送権」「ス ポンサー権」の「侵害」事例を中心に、スポーツビジネスにおける知的財産権の適用〜Misdirection play〜を検討する。 |