「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 5号 / 655頁 |
論文区分 | 判例研究(続・No. 4) |
論文名 | (続・No. 4) 商品陳列方法の「商品等表示」該当性──商品陳列デザイン事件について── |
著者 | 松村信夫 |
抄録 | 本判決は、従来、不正競争防止法においてあ まり論じられることのなかった商品陳列方法 (商品陳列デザイン)の商品等表示(営業表示) 該当性が争点になった事件である。結果として 商品等表示該当性は否定されたものの、店舗外 観等とともに広義のトレードドレスの範疇に属 する営業標識をどのように保護すべきか、とい う問題に一石を投ずるとともに、不正競争防止 法2条1項1号、2号の「商品等表示」概念が 拡大する傾向に対して歯止めをかけた点や、技 術的な要素のない営業上のノウハウ等と商品等 表示との交錯が問題となった点においても注目 すべき判決である。 |