「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 5号 / 641頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No.407) |
論文名 | No.407 特許権の存続期間延長制度──平成23年審査基準改訂後の実務── |
著者 | 重冨貴光 |
抄録 | パシーフカプセル30mg事件最高裁判決を契機に、特許権の存続期間延長登録に関する特 許庁の審査基準が平成23年12月28日付けで改訂された。改訂後審査基準は、(1)延長登録出願対象とな る特許発明の発明特定事項に着目して特許法67条の3第1項1号の「特許発明の実施」概念を確定す る手法を採用したこと、(2)複数の請求項毎の個別的取扱いを行うことなく発明特定事項が最も少ない 請求項に着目して「特許発明の実施」概念を捉えて延長登録可否を決定する手法を採用したことに主 な特徴がある。このような考え方については、今後、その当否を巡って裁判所にて判断がされる可能 性があり、その動向が注目される。 |