「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 1号 / 47頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 出願人の視点によるプロダクト・バイ・プロセス・クレームに関する検討 |
著者 | 特許第1委員会第5小委員会 |
抄録 | プロダクト・バイ・プロセス・クレーム(PBPC)とは、「物の発明」を製造方法によって物自体を特定する手法で、化学・バイオ分野などで得られる新規の物質を「物の発明」として表現する場合に活用することが想定されるが、実際には機械分野等でも使用されている。また、PBPCの解釈としては、発明の要旨認定の場合は、審査基準に記載されているように「同一性説」で判断されるが、特許発明の技術的範囲の場合は、「同一性説」、「限定説」いずれで解釈するのか学説でも意見が分かれている。また、近年、米国のCAFC判決など、PBPCの解釈について我が国においても今後の動向が注目されるところである。 そこで当小委員会では、今後の出願人への影響を考慮し、出願人の視点からPBPCについての判決例および審決例について検討を行った。本稿では、PBPCを適用した場合の、事例から導かれる実務上の留意点を紹介する。 |