「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 1号 / 35頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 日本企業のインドネシア特許戦略−これでいいのか?− |
著者 | ロハーディ・ムルック、宮川良夫(訳) |
抄録 | インドネシアの現在および将来の経済的・商業的指標は、日本にとってインドネシアがビジネス的に避けて通れない国であることを示している。しかし、特許などの知財分野でみると、インドネシアの重要性は低く見積もられているようだ。そのアンバランスを是正するべく、インドネシアの市場としての成長状況、競争状況などを、他のASEAN諸国や中国、インドなどと比較しながら日本企業からの視点で解説する。さらにそれを踏まえ、インドネシアという市場において日本企業のとるべき特許戦略(出願および権利行使上の戦略)と注意点について考察する。日本企業はインドネシアでもっと特許をとるべきである。インドネシアにおける特許出願費用は、市場の喪失や信用の失墜による経済的損失に比べれば安いものだ。日本企業が、世界の中で重要な位置を占めるインドネシアで、特許を有効活用し市場競争に勝利していくことに期待したい。 |