「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 11号 / 1565頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 渉外的要素を有する特許権侵害訴訟に関する一考察 |
著者 | 特許第2 委員会第1 小委員会 |
抄録 | 企業における経済活動のグローバル化に伴い、産業財産権法の分野においても、国際的な 取引や紛争が発生することは珍しいことではない。そのため、民事訴訟法の改正や法の適用に関する 通則法の制定など渉外事件を適正かつ迅速に解決するための法整備がなされている。しかしながら、 産業財産権の効力は登録国のみに及ぶとする「属地主義の原則」が広く適用されており、国際的な企 業活動の実態と齟齬する点において、法の適用範囲や解釈について激しく争う事例がみられる。そこ で、渉外的要素を有する特許権侵害訴訟に焦点をあて、裁判例から問題を分析し、当該事件に対処す る実務者への指針を検討する。 |