「知財管理」誌

Vol.62 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 62巻(2012年) / 10号 / 1485頁
論文区分 資料
論文名 事実表記と商標の使用─他人の登録商標はどこまで使用できるか─
著者 青木博通
抄録 登録商標の保有者以外の者が、登録商標を使用している広告をよく見かける。このような
使用は、他人の登録商標について許諾を得ていないものであり、形式的には、商標権侵害に該当する
が、原則、商標権侵害が否定されている。その理由について、実務家(特に企業の知的財産担当者)
の間では、大ざっぱに、このような商標の使用は、事実表記に過ぎないので商標権侵害が否定される
と説明されることがある。本稿では、事実表記の意味について裁判例を通じて考えてみたい。
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