「知財管理」誌
Vol.62 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 62巻(2012年) / 10号 / 1477頁 |
論文区分 | 判例研究(続・No. 9) |
論文名 | (続・No. 9) 特許法102条1項ただし書による推定覆滅後の3項適用の可否 |
著者 | 愛知靖之 |
抄録 | 本件における争点は多岐にわたるが、本稿で は、特許法102条1項ただし書により控除され た数量分について、3項を適用し実施料相当額 の賠償を認めることができるかという争点のみ を扱う。この問題に関しては、従来から3項適 用を肯定する見解が有力であったところ、近時 の裁判例や学説の中には、これを否定する見解 もあり、本判決も否定説に立つものとして注目 される。しかしながら、筆者は判旨に反対し、 1項と3項の併用を認めるべきだと考える。 <参照条文>特許法102項1項、3項 |