「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 9号 / 1491頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | “オープン・イノベーション”時代の知財経営(一考察) |
著者 | 知的財産マネジメント第1委員会第1小委員会 |
抄録 | エレクトロニクス産業を中心に、垂直統合型の技術開発・市場開発の経済合理性が急速に 失われている。他方、有用な知識が世界に拡散し、優れた多くのアイデアが規模を問わず様々な企 業・大学・公的研究機関等で産み出されている。こうした状況を背景に、スピードと効率の両得を狙 って、“オープン・イノベーション”への期待が高まっている。「オープン・イノベーションはWin- Winで共存共栄」というイメージが先行している感もあるが、実態は、コラボレーションの輪の中で 自社の存在価値を失うと退場を余儀なくされる競争社会であることに変わりはない。本稿では、オー プン戦略を巡る近時の情報を整理し、オープン戦略を取り入れた新ビジネスを成功させる上で重要と 思われる、ビジネスモデル構築の基本フレームワーク、知財経営上の要点、強化すべき知財部門の能 力・機能・活動、知財の観点からみた経営上の留意点について検討した。 |