「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 9号 / 1425頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 企業主導型産学連携と人材育成 |
著者 | 松本弥生, 坂田恒昭 |
抄録 | 塩野義製薬株式会社(以下、「我が社」という。)は2007年度より、我が社の研究ニーズを 大学等の研究者に提示し、応募されてきた研究テーマから我が社のニーズと合致する革新的な研究シ ーズを有する研究テーマを選定し共同研究を実施するという企業主導型産学連携活動「シオノギ創薬 イノベーションコンペ」(以下、「本プログラム」という。)を開始した。つまり、これは産業界が大 学等に存在する創薬の種を見つけ出すために働きかけ、発見した創薬の種を産学がそれぞれの強みを 活かし協力して育てるプログラムである。本稿では、本プログラムを開始するきっかけや新規シーズ 発掘の方法、推進する上での注意点を経時的に追い、更に本プログラムを有効に機能させるために必 要な「技術の目利き」および「産学連携実務者」の育成について言及する。最後に、3年間を振り返 り、大学等から画期的な創薬研究を発掘する際の課題と本プログラムの今後を記す。 |