「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 8号 / 1301頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | バイオマーカー特許出願の審査に関する日米欧の三極比較研究(その2)(完) |
著者 | バイオテクノロジー委員会第2 小委員会 |
抄録 | ライフサイエンス分野におけるバイオマーカー発明の重要性が注目されている。バイオマ ーカー関連の論文は1999年から継続して増加しており今後バイオマーカーに関する特許出願数の増加 に反映されるものと思われる。 しかし、個々のバイオマーカーと対象疾患との関連についてどの程度の科学的検証を加えればバイ オマーカーとしての適格性が判断されるのかは個々のバイオマーカーごとに個別に判断されるもので あり、こうした適格性判断はバイオマーカー発明に関する特許出願に対する実施可能要件等の判断に おいて少なからず問題となることも多いと考えられる。 そこで、本稿では日米欧三極においてバイオマーカーに関する発明に対してどのような特許性判断 がなされるのか、主にその記載要件の観点から考察することとした。併せて三件の審査事例を具体的 に紹介するとともに、権利取得上の注意点について考察した。 |