「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 7号 / 1129頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 知財活動のコスト・パフォーマンスに関する研究――真に“経営に資する”知財活動を目指して―― |
著者 | 知的財産マネジメント第1委員会第2小委員会 |
抄録 | すべての企業活動の最終目的は「利益」の追求にある。知財部門も例外ではなく、全ての 部門のベクトルは「利益」の追求で一致しているはずである。しかし、経営層から『知財部門には莫 大な投資をしているが、知財活動の効果は出ているのか?』と尋ねられたら、知財部門長は経営層が 期待している回答を返せるのだろうか?知財活動を評価する既存のコスト・パフォーマンス指標は経 営層が求める回答ではない。経営層が期待する回答を提供するには、知財活動のコスト・パフォーマ ンスを測定する新たな方法が必要である。 本論説では、知財活動のコスト・パフォーマンスを測定する指標として「顧客満足度」を提案する。 まず、顧客は誰か、顧客が期待する知財活動とは何か、そして、期待に対する顧客の満足度をどのよ うに測定するか、その方法を紹介する。そして、最後に、知財活動のコスト・パフォーマンス向上の ための「部門長心得3箇条」について提言を行う。 |