「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 7号 / 1049頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 米国商標制度の概要――商標登録実務を中心に―― |
著者 | 大島 厚 |
抄録 | 米国商標法は、商標権の発生を使用事実にかからしめるという使用主義を採用しており、 それに伴って、商標登録の概念、登録の取得・維持方法、混同・類似の考え方等において、独自の法 及び実務を発展させてきている。このような米国法は、商標権が登録から発生する日本の制度とは根 本思想が異なり、日本法の感覚からはとまどうことが少なくない。 日本企業が米国において実際に手続を進める場合には米国代理人に依頼することになろうが、適確 に商標権を取得し、商標登録手続を進めるには、現地代理人とスムーズな意思疎通が必要であり、そ のためには米国商標の基礎的な知識が不可欠である。 本稿では、以上のような観点から、米国商標法の基礎となる考え方を紹介しつつ、商標登録出願の プロセスを中心に概説する。 |