「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 5号 / 799頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 米国商標のフェアユースの法理(その1) |
著者 | ジョン・マックダーモット 鈴 木 信 也(訳) |
抄録 | 本稿は、「日本知財学会誌」(Vol. 5 No. 4, 2009)に掲載された英語論文“Permitted Use of Trademarks in the United States”を著者の了解のもとに翻訳したものである。 米国商標法で認められる唯一の「フェアユース」規定は、登録商標の「記述的使用」のみである。 しかし、米国裁判所は、「公正な競争を促進し、不正競争を排除する」という米国商標法の法目的に 寄与するため、広範で許容される使用態様を創出している。このような理由から、出所や後援関係に 関し、混同を生じる恐れがない使用ばかりでなく、そのような恐れがあっても、当該使用が真の競争 の促進に必要であれば、他者の標章の使用が認められるのである。本稿では、様々な事例を通じて商 標の認められる使用態様を検討する。 |