「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 4号 / 621頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 近時の特許侵害訴訟における記載不備による無効の判決について |
著者 | 岩永利彦 |
抄録 | 本稿では、近時の特許侵害訴訟において、記載不備による無効理由により、権利行使を制 限された事例の判決についての分析を行った。というのは、近時、権利取得段階において、記載不備 を理由とする拒絶査定、拒絶審決、そして、それを追認する審決取消訴訟の判決が従前より多くなっ たのではないかという議論があり、それに付随して権利行使段階では、現状どのような傾向であるか ということが知財担当者・実務家にとって興味のあるところと考えるからである。そこで、本稿では、 最近の3年間に絞り、記載不備による無効理由により請求棄却となった特許侵害訴訟の判決を検索し、 その内容を検討したものである。 |