「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 2号 / 179頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 裁判実務における明細書の役割――裁判所は明細書をどうみているか―― |
著者 | 宍戸 充 |
抄録 | 裁判所においては、法令、判例に従い、また、経験則に従って明細書が解釈されるが、特 許庁の審査基準、審判便覧などのようなものはないので、事案ごとに、ケースバイケースということ でさまざまな明細書の解釈をしているように思われている。しかし、法令、判例に従い、経験則に従 い、長い特許実務の流れの積み重ねにより、ある傾向があることは間違いない。それは一口にいえる ものではないが、いくつかの判例、裁判例を材料として、裁判実務において明細書の解釈における、 その明細書の役割と傾向とでもいうところを述べてみたい。 |