「知財管理」誌
Vol.60 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 60巻(2010年) / 11号 / 1839頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許出願・審査制度の戦略的利用について |
著者 | 特許第1委員会第1小委員会 |
抄録 | 2006年度から、特許審査ハイウェイの利用実態を調査するとともに、利用状況について分 析、活用案を提言してきた。2008年度に提言1)したPCT国際調査結果を申請の基礎とする特許審査 ハイウェイは、その試行(PCT-PPH)が実現し、2010年1月29日より試行が開始された。これによ り、出願人にとって選択できるオプションが増え、特許出願・審査制度の選択の幅が拡大したことに なる。しかしながら、制度の多様化・高度化は、出願人が各制度の特徴・利点・欠点等を十分に理解 し、その上で適切な時期に適切な制度を利用しないと、制度利用の普及・促進の妨げとなりかねない。 そこで、2009年度は、日本国特許庁を第1庁として更に第2庁(日本、米国、欧州、中国、韓国)へ 出願を行うに際し、多様化した各種特許出願・審査制度のうち、早期審査、特許審査ハイウェイ、ト ライウェイ及び新ルートの各特徴を整理するとともに、複数の観点における各制度の優位性を比較・ 評価し、ユーザーにとって効果的な特許出願・審査制度の戦略的な利用について検討を行った。 |