「知財管理」誌
Vol.58 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 58巻(2008年) / 4号 / 503頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 経営に資する知的財産活動のあり方 |
著者 | 知的財産マネジメント第1委員会第2小委員会 |
抄録 | 脚下照顧、理想を高く持つならば、足下を疎かにすることはできない。知的財産の重要性に対する認識が高まり知財部門の活動範囲が広がるとともに、企業経営に対する貢献が見えないとの声が聞かれるようになってきた。その存在が企業内で認知された今、知財部門は自らの役割、組織及び活動を見直し、どのような活動をすべきなのかを改めて考える時期に来ている。 本論説では、経営に資する知財活動のあるべき姿を具体的な形で提示することを試みた。まず知財活動のあり方を議論する必要性などを示し、事業経営との関係で知財活動全般を整理した。次に企業の取組み例を紹介するとともに、抽出したキーワードと知財活動の現状を対比しながらあるべき姿を考え、中小企業にも通じる形で以下の提言としてまとめた。 事業の遂行に責任を持つ者は、知財活動が全社活動であることを認識し、自らの言葉で知財方針を語り、実行する必要があること。知財部門は専門性の向上に努め、各組織の知財活動に対するサポートやフィードバックをする必要があること。 |