「知財管理」誌
Vol.58 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 58巻(2008年) / 3号 / 399頁 |
論文区分 | 特集(知財リスクにどう対応すべきか) |
論文名 | コンテンツ利用者向けサービスにおける著作権侵害の問題―誰が侵害者となるのか?― |
著者 | デジタルコンテンツ委員会 |
抄録 | 近年、デジタル化・ネットワーク化の進展に伴い、コンテンツへのアクセスは技術的には格段に容易になり、その結果、アクセスの時間や場所を問わないユーザーの利便性を追求する各種のサービスが出現してきた。例えば、ネットワークを通じてユーザーによるテレビ番組や音楽の視聴等を可能にするサービスである。しかしながら、これらのサービスはその過程において一定の複製や送信行為を伴うものであるため、その行為が著作権侵害に該当するのか、とりわけサービス提供者が侵害主体となり得るのかについて議論がおこっている。本稿では、いわゆる「カラオケ法理」といわれる侵害理論を概観しつつ、最近の判例に見られる傾向とその中で示される法解釈における課題を抽出し、今後のコンテンツを扱うサービス・ビジネスにおける留意点を考察する。 |