「知財管理」誌
Vol.56 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 56巻(2006年) / 4号 / 585頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 数値限定クレームを如何にサポートするか?―最新判決例から学ぶ明細書の「弱点」補強のポイント― |
著者 | 吉井一男 |
抄録 | 審決取消訴訟及び侵害訴訟のいずれにおいても、数値限定クレームに関する注目すべき判決例1)は、最近顕著に増大している。これらの訴訟においては、保護すべき価値のある発明ないし特許を峻別する傾向が顕著である。この傾向を考慮すれば、今後の明細書作成の基本戦略として、従来の「後出し」型に代えて「先回り」型を採用せざるを得ないことは明らかである。今後は、発明者インタビューの活用に始まり、「補正オプション」及び「外延/中間概念」の充分な「先回り記載」により、明細書の弱点を補強することが急務である。 |