「知財管理」誌
Vol.54 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 54巻(2004年) / 3号 / 397頁 |
論文区分 | 特集(企業経営に資する知的財産管理) |
論文名 | 〈PART2 活用への知的財産管理〉知的財産情報のIR開示 |
著者 | 知的財産管理第2委員会第2小委員会 |
抄録 | 企業価値の70%が無形資産であるという分析がある。そのように重要な無形資産、特に知的財産を企業はどのように経営戦略に活用しているのか、IR(Investors Relations:投資家向け広報活動)で開示する必要性が言われている。しかしながら、知的財産情報は機密情報である上に経営への貢献度を表すような指標がまだ存在しない分野である。そのため安易に情報を提供することで投資家をミスリードすることがないように十分な注意が必要である。知的財産情報をIR開示する場合の考え方をまとめた。主な提言は以下である。(1)情報開示は企業・投資家双方にとって有意義な形態で行うべきである。(2)どのように経営貢献しているかのストーリーがまずあるべきで、数値を含む全情報はその説明に必要なものを提示する。(3)ストーリーは極めて企業の個別性が強いため、画一的な形式に捉われず企業の独自なものとするべきである。 |