「知財管理」誌
Vol.54 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 54巻(2004年) / 1号 / 69頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ |
論文名 | No.302 営業秘密侵害を原因とする差止請求及び損害賠償が認められた事例 |
著者 | 山本英雄 |
抄録 | 営業秘密が不正競争防止法により保護されるためには、同法に定める要件、すなわち秘密管理性、有用性及び非公知性が認められなければならない。しかし、過去の判例をみると、これらの要件が充足されている旨判断され、同法による差止請求等が認容された事例は、必ずしも多いとはいえない。本件は、設計図の電子データについて、営業秘密に該当するものとして、原告の差止及び損害賠償請求を認めた事例であるが、過去の判例を検討したうえで、本件判決の意義及び、今後実務上留意すべき点について検討を加えることとする。 |