「知財管理」誌

Vol.53 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 53巻(2003年) / 8号 / 1265頁
論文区分 論説
論文名 米国判例から見る112条実施可能要件違反による特許無効の抗弁
著者 国際第1委員会
抄録 米国特許訴訟における被疑侵害者の抗弁としての112条実施可能要件違反は、過去のCAFC判例を調査した結果、112条の各要件の中でも有効な抗弁となる可能性を見出した。さらに、これは化学・バイオ分野に限らず電気・機械分野においても有効な抗弁であることが判明した。本稿では、既に数々の論文などで紹介されている112条実施可能要件における“undue experimentation(過度の実験)”の判断基準である“Wands8要件”について、その後の判例でどのうような詳細な判断がなされているかという点にフォーカスし、米国特許侵害訴訟などで被疑侵害者となった際に役立つ実施可能要件違反による特許無効の抗弁の可能性を探るためのチェック事項について論述する。
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