「知財管理」誌
Vol.53 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 53巻(2003年) / 3号 / 457頁 |
論文区分 | 特集(産学連携) |
論文名 | 大学における研究と教育 |
著者 | 阿部博之 |
抄録 | ノーベル化学賞を受賞された白川、野依両教授の研究から受賞に至るまでの経緯やエピソードを交え、両教授はそれぞれかなり違っていたことを紹介している。しかし、いずれも大学を卒業してから5〜6年後の研究が受賞の元になっており、このことが大学における教育に大きな示唆を与えている。また、第2期科学技術基本計画策定時のエピソード、日本の大学入学試験の問題点を挙げながら、人材育成の難しさを語っている。そして、科学技術創造立国の「知の創造」については、「大学の研究においては、枠にとらわれない多様性を大切にすべきであり、学術・産業に対する、幅広い関心と旺盛な知的好奇心に基づく自由な研究活動からこそ、新たな産業のシーズに繋がる研究成果が期待されると思います。結論として、大学は多様性が大切で、産学連携する大学、ノーベル賞に繋がる研究をする大学など、いろいろな大学があってよい」と述べている。 |