「知財管理」誌
Vol.53 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 53巻(2003年) / 1号 / 55頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 知的財産管理におけるナレッジマネージメントの適用 ―知識創造プロセスを活用した新しい知的財産活動のあり方― |
著者 | 知的財産管理第1委員会第3小委員会 |
抄録 | 知的創造サイクルにおける知的財産権の創造過程において、ナレッジマネージメント(特に知識創造プロセス)の適用具体化について検討を行った。知的創造サイクルには、その各過程を形成する複数の「場」が存在している。それぞれの「場」の中において、さらに小さな知的創造サイクルを回すことにより、全体としてより充実した知的創造サイクルが形成されることが分かった。知的創造サイクルとこの「場」の中での小さな知的創造のサイクルの両者を回すことにより、タイムセーブや新規な発送の創出につなげられることも分かった。これらはいずれも発明発掘会議や特許検討会等の「場」の運用を通して行うのが有効であり、この場の運営が非常に重要となってくる。そして、幅広い知識を持ち、包括的に物事を把握する能力を有する知的財産担当者が、この「場」の取りまとめ役として最適であることが考察された。日常の活動において、これら知的創造サイクルや「場」の認識を持つことにより、より充実した質の高い知的財産活動が期待できるものと考える。 |