「知財管理」誌

Vol.46 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 46巻(1996年) / 11号 / 1787頁
論文区分 特集(マルチメディアを巡る法的諸問題)
論文名 マルチメディアと特許について
著者 ソフトウエア委員会
抄録 マルチメディアという言葉は、本来の単なる「複数メディア」という意味を越えた意味付けで使用されている。特許とのかかわりを考える場合でも、総合技術と言う意味で捉えておいた方が適切なことが多い。従って、マルチメディアと特許を考える場合には、マルチメディアという特許分類がある訳でもないことを考え、複数メディアを扱っている技術に関する特許という緩い定義で考えてゆく必要がある。確かに、その複数の技術を巧みに使いこなすことがマルチメディア技術にとって必須なことであり、その使い方というのは取りも直さずソフトウェア(プログラム)ということになろう。そこで、以下の各章では、ソフトウェアにかかわる特許の取り扱いについて、ここ1年近くの間に日米で大きな動きがあったので、日米の最近の事情を中心に特許制度におけるソフトウェアの取り扱いについて述べ、併せて幾つかの特許事例を紹介し、今後のマルチメディア技術と特許のかかわりに触れたいと思う。
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