国際活動
JIPA代表団、タイ・シンガポールを訪問
JIPAアジア戦略PJの東南アジアWGでは、2008年10月14日から17日にかけ、小山常務理事(カシオ計算機)を団長とする4名のミニ代表団を、タイの知的財産局(DIP)とタイ工業連盟(FTI)、およびシンガポールでのマドプロフォーラムとIPG連携会議等に派遣した。
タイDIPでは、商標法と特許法(意匠も含む)の改正法案に関するパブリックコメントを提出するとともに、条項ごとにプレゼンテーションを交えて説明を行った。DIPからは、今回のパブコメ提出への感謝の意と、同改正法案はタイ企業の意見、経済状況も勘案して進めていく旨が述べられ、また今後、実務レベルでの協力・意見発信の要請がなされた。
上記タイの知財制度は、2007年度に実施したJIPA会員アンケートにてアセアンにおいて最も注目する国に挙がったこともあるので、同WGでも引き続き注目しつつ、ユーザーフレンドリーな知財制度の構築を望むものである。
またFTIでは、JIPAのOBの支援もあって、今年8月にIP小委員会が新設されたとのことで、タイ企業の知財意識や問題事項に関するインタビューを行い、今後の民・民同士の相互交流が構築できるか意見交換会を行った。
また日アセアン「マドプロフォーラム」(JPO、アセアン事務局、JETRO共催)では、按田 団員(電気化学工業)やJPO関係者によりマドプロユーザとしてのプレゼンが行われ、またアセアン出席者からもプレゼンや意見交換が行われ、制度の理解やその活用について理解を深めることができた。IPG連携会議(JETRO主催)では、小山団長より、各国のIPG出席者へ、同PJの活動紹介と共に「知財保護制度の底上げ(ボトムアップ)」の必要性を呼びかけた。
今回の代表団は、4名という少人数構成であったため、参加メンバーは皆、本来の担当を超えての対応が必要となった。しかしながら、その分、個々の見識・経験を深めることもでき、また先方との意見交換についても、従来以上に発言の機会があり、活発な意見交換を行うことができたものであった。
1.写真集
- タイ知的財産局での会合
- タイ知的財産局での会合
- タイ工業連盟での会合
- マドプロフォーラムへ参加
- IPG連携会議
- 特許事務所を訪問