国際活動
WIPO主催「マドリッド制度の効果的活用:ケーススタディ」への講師参加
2012年3月8日〜9日、WIPOが主催するマドプロ未加盟国の加盟促進のためのワークショップがJPOにて開催され、「マドプロ制度の効果的活用:ケーススタディ」の講師として、松平 商標副委員長(Honda)が参加しました。
当ワークショップの趣旨は、「アジア太平洋地域及びアフリカ地域におけるマドリッド協定議定書への加盟を促進するために、マドリッド制度の有用性、利点、及び効果的活用手法等について、WIPO及び日本の経験や知見等を伝えつつ、各国における加盟に向けた進展や課題等を共有する機会を提供する」というものであり、過去よりJIPAで協力しているプログラムです。
当ケーススタディでは、日本企業のユーザー代表として、民間企業のブランド戦略上世界各国に対して簡易で且つ有効な商標登録制度が必要であり、ユーザーにとってマドプロは多くの利点を有していることを説くとともに、マドプロに加盟することは、当該国にとっても利益につながるものであることを、Hondaのケースを事例にして紹介しました。
また今回のワークショップの参加者は、アジア・アフリカ地域における各国知財庁、知財政策官庁の商標関係職員等で、マドプロ未加盟国より、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、インド、パキスタン、スリランカ、アルジェリア、エチオピア、ARIPO、OAPIの計15カ国(広域共同体を含む)から参加があり、これら参加国のマドプロ加盟は、我々ユーザーにとって切望するところであることから、今後もユーザー側の意見を各国諸官庁にダイレクトに進言できる機会は、大変有意義なものと考えます。 )