国際活動

　2019年9月11日、JETRO本部にてインド商工省 特許意匠商標総局（CGPDTM）との意見交換を行いました。CGPDTM側からはOm Prakash Gupta 長官と、P. Balamurugan特許意匠次席審査管理官が、 またJIPA側からは松本常務理事、アジア戦略PJ、国際第4委員会等から12名が参加し、以下のような項目を含めて意見交換を行いました。
　まずPPHの開始時期についての質問に対して、インドとして初の2国間PPHであり、現在その開始に向けての同国内での法律面・行政面の手続プロセスを着実に進めている状況である旨の説明がされました。
　次に、長年JIPAが訪問団等の機会を通じて要望してきた商標登録証明書(registration certificate)において商標ロゴが変形して掲載されていることへの是正対応については、その訂正を受け付ける機会を設ける運用を開始する旨の紹介がなされました＊。
　更にJIPAからもパブコメ提出しているインド特有の制度である実施報告書(Form27 )の是正に関しては、特許権者と第三者とのバランスを考慮しつつ、寄せられたパブコメの結果も踏まえて同報告書の最終改訂版を発行する予定とのことでした(時期の明言なし)。
　その他の項目も含め、限られた時間ではありましたが、参加者からの質疑応答を通じて、CGPDTの見解を直接聞くことができ、今後の実務に資する有意義な会合となりました。

＊インド商工省が商標登録証明書の訂正を受け付ける機会を設ける旨を公表(2019/9/6)
http://www.ipindia.nic.in/writereaddata/Portal/Images/pdf/Certificate_Correction.pdf