国際活動

商標委員会 第7回TM5ユーザーセッションへの参加

 2018年11月2日(金)、韓国ソウルにおいて開催された、日本・米国・欧州・中国・韓国の商標五庁(TM5)会合のユーザーセッションに商標委員会より姫野副委員長(アシックス)と神木委員(オムロン)が参加しました。
本会合は、TM5が協力して取り組んでいるプロジェクトや共通テーマについてユーザー団体と意見交換を行い、商標制度・運用の改善およびユーザーフレンドリー・ハーモナイゼーションの促進を目的としています。

 参加団体は、上記五庁と各国・地域のユーザー団体で、日本のユーザー団体としてはJIPAのほかに日本弁理士会及び日本商標協会が参加しました。

 TM5プロジェクトに対するJIPAからの意見発信及び質問・要請の具体的な内容は以下の通りです。

  1. テーブルトピックディスカッション
    「イメージサーチ」及び「第四次産業と商標」という2つのプロジェクトに関するディスカッションに参加しました。
    1. 「イメージサーチ」プロジェクト
      AIを活用した図形商標のイメージサーチシステムをJPOが主導して開発中ですが、サーチ精度の向上が課題であり、システム導入後も当面はウィーンコード等を 使用した従来の図形商標審査を並行して実施していくとの説明がありました。
      ユーザーにとってウィーンコードの特定は難しく図形商標調査が困難な場合が多いため、AIを活用した調査システムをユーザーにも提供されることを要望しました。
    2. 「第四次産業と商標」プロジェクト
      EUIPOが主導する当プロジェクトにおいては、審査においてビッグデータを活用しようという動きがあることが説明され、指定商品サービスの作成を助けるツール(Good and Service Builder)や、拒絶理由となる可能性がある事項を出願時に知ることができるリスト(Rejection List)の紹介がありました。
      いずれもビッグデータを解析してどのような情報を提供できるかを未だ検討している段階とのことでしたので、ユーザーにとって真に役立つものとなるよう、検討段階から ユーザーを巻き込み、要望を取り込んでの活動となるよう要望しました。
     
     上記 ↓△い困譴離廛蹈献Дトも進捗に違いはあるものの、課題認識を共有し、ユーザーにとって価値あるものとすべく各庁が動いていることが感じられ、我々ユーザーも協力していくことを誓いました。
  2. 質疑応答
     全体を通して最も多かった質問はやはり「悪意の商標」に関するものでした。
    各庁、悪意の商標出願は責任を持って拒絶していくと発言したのに対して、ユーザーからは早くルールや制度を整備してほしいといった意見が多く出ましたが課題認識の方向性は合致していると感じました。
     JIPAからは複数ある商標データベースの統合を要望しました。将来的には検討していきたいというコメントがあったものの、実現には言語の違いやデータの整合性の面から課題は多いとのことでした。
  3. 所感
     本年は企業のユーザー団体としての出席はJIPAだけでしたので、我々の意見は企業ユーザーの代表意見として高い関心を持っていただくことができました。 今後も他ユーザー団体等との連携を図りながら、各プロジェクト等への意見表明や質問を通し、JIPA加盟各企業へ有益な商標制度・運用となるよう導くとともに、TM5の発展に寄与できれば商標業界でのJIPAのプレゼンスも向上するものと考えます。

以上     

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