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国際活動
情報検索委員会:特許情報検索に関するPDG 訪問代表団派遣
情報検索委員会では2018年4月23日から24日にかけ、水戸副理事長(住友化学)を団長とする3名の代表団を、オーストリアウィーンで開催された第75回パテントドキュメンテーション
グループインパクトミーティング(75th PDG IMPACT Meeting)に派遣しました。出席5回目となる今回は、欧州のユーザー団体である
パテントドキュメンテーショングループ(PDG) の主要メンバー、 欧州各国特許庁の担当者および欧州データベース会社の担当者と、中国語を日本語に翻訳する場合のヨーロッパ機械翻訳ツールの評価とスコアリング手法について意見交換を行いました。日本からは、日本国特許庁(JPO)、ジェトロ(JETRO)、日本特許情報機構(JAPIO)からの出席者を含めて7名が参加し、中国や韓国を含めてアジア勢の発表者の発言が注目される会議となりました。
欧州特許庁(EPO)や世界知的所有権機関(WIPO)で導入が進んでいる機械翻訳について、JIPA情報検索委員会の研究成果をもとに、特許において、中国語から日本語へ機械翻訳を用いる場合の問題点とスコアリング方法を紹介し、翻訳精度向上のためのアジア言語辞書の充実と2つの機械翻訳システムの併用を提案しました。また、知財業務に適した翻訳エンジンの使用法についての独自の評価指標を提示し、これに基づく翻訳ツールの採用を提案しました。
今回の活動を通して、PDGとの情報共有、JIPA意見の発信と活動の紹介、欧州知財団体とのネットワーク継続強化を図ることが出来ました。今後も、定期的に情報交換を行い、連携を維持していきたいと思います。