国際活動

情報検索委員会: 71th PDG IMPACT Meeting出席と、EPO、ドイツ特許庁への訪問

  • PDG全体写真
  • PDGプレゼン風景
  • EPOとの意見交換メンバー
  • Hoffmann Eitleでの会合

 情報検索委員会では2016/4/14-19にかけ、井上副理事(シスメックス)を団長とする3名の訪欧団を、オランダハーグで開催された71th PDG IMPACT Meeting、EPO、ドイツ特許庁、 Hoffmann Eitle (ドイツ特許事務所)に派遣しました。出席3回目となる PDG IMPACT Meetingでは、欧州のユーザー団体であるPatent Documentation Group (PDG)の主要メンバー、欧州各庁の担当者、及び欧州データベース会社の担当者と知財情報の検索効率向上に向けた意見交換を行いました。またEPOでは欧州特許分類CPCに関して、ドイツ特許では譲渡特許の検索方法に関して、Hoffmann Eitle では欧州統一特許に向けた欧州特許事情に関して意見交換を行いました。

1. PDG IMPACT Meeting でのプレゼンテーション

 JIPA情報検索委員会での成果を元に、EPOが提供するCPCとFIの統計マッピングの評価を伝え、日本の特許ユーザーにとって有効な手段であることを報告し、より高い精度の情報提供をEPOへ要望しました。また欧州特許、ドイツ特許の権利譲渡を分析する際に困難な事例がある事を紹介し、より整備された譲渡情報のデータベース化をWIPO、EPOへ要望しました。

2. EPO訪問

 EPOの特許分類を担当されている Marios Sideris氏、Pierre Held氏、Peter Swaren氏と会談を行いました。CPC情報の提供方法に関する改善計画を伺い、より日本のユーザーに使いやすい仕組みへの提言を伝えました。

3.Hoffmann Eitle 訪問

 Dirk Schubler-Langeheine氏, Joachin Renken氏, Christopher Furlong氏, Mieko Matsuzawa氏と、欧州統一特許に対する期待、及びその検索の重要性について意見交換を行いました。Hoffmann Eitle では欧州統一特許についてのガイドブックを出版されており、今後より一層、現地発の情報発信が期待できます。

4.ドイツ特許庁訪問

 Hubert Rothe氏, Thomas Plarre氏と会談を行い、ドイツ特許の譲渡情報の検索方法について意見交換を行いました。DPMAregister での効率的な検索事例をご紹介いただいた後、今後より整備された譲渡情報のデータベースとして各国が調和して欲しい要望を伝えました。

 今回の活動を通して、PDGとの情報共有、JIPA意見発信と活動の紹介、欧州知財団体とのネットワーク強化を図ることが出来ました。今後も定期的に情報交換を行い、連携を継続していきます。

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