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国際活動
ロシア法曹界の弁護士の来局
2015/10/13、JIPA東京事務所にロシア弁護士協会の副理事長でモスクワ市法曹協会(Moscow City Bar Association)に所属のMr. VLASENKO弁護士と、ロシア連邦・
連邦弁護士会(Federal Chamber of Lawyers of the Russian Federation)とペテルスブルグ弁護士会(Chamber of Lawyers of Saint-Petersburg)に所属のMr. PONIMATKIN弁護士が
来局され、意見交換を行いました。JIPAからは、久慈専務理事、西尾事務局長と2012年度のロシア調査団メンバー、吉岡国際第2委員会委員長が参加しました。
今回の訪問は、本年4月に来局したモスクワ所在の法曹界協力欧州センターCECJ(Centre European de Cooperation Juridique) とモスクワ市法曹界(Moscow City Bar)による 企画の一環で、同会の第一副理事長Ms. Rezunikから依頼を受けて受入れました。この企画は、ロシアの法曹界の知財意識を高める目的で行われており、ロシアの各地域の弁護士会の 主要委員を、日本、米国、スイスにおける知財の関係組織に派遣して、各弁護士が各国の国や企業団体による知財の取り組みや考え方を吸収するというものです。
当協会からは協会の組織体制、仕組みと協会の活動内容を紹介しました。質疑では、ロシアの弁護士の組織体系として、連邦弁護士会が頂点で、その下部に各地域の弁護士会が 存在すること、但し、これらに属していない弁護士協会も横串的に存在していることなどが紹介されました。当協会から、特許などの知財をロシアで増加させる為には、 模倣品・海賊版の取締りの適切性が重要であるという事から、ロシアでの模倣品等の対策状況について状況を確認したところ、模倣行為が行政違反規定の一定基準を超えた 場合には刑事罰となるなど重い制裁があるので、遵法意識も高まっていると思うとの見解が述べられました。また統計数値は無いが、著作権に関し海賊版DVD等の販売は直接販売から インターネット販売に移行しているのか、直接販売が減少していると思うとのコメントもありました。