国際活動
JIPA代表団、韓国を訪問
JIPAアジア戦略PJでは､2010年11月15日から18日にかけ河本副理事長(日産自動車)を団長とする４名のミニ代表団を韓国に派遣した｡今回の派遣はJETRO及びKINPA(韓国知的財産保護協議会)の招聘によるものであり、JETROソウルセンターが事務局となっている韓国IPGセミナーでの講演､韓国特許庁との意見交換､KINPA総会での講演などを行った｡
韓国IPGは韓国の日系企業間での知的財産に関する情報交換などを目的に今春発足した団体であり、11月15日に発足後３回目となるセミナーが開催された｡このセミナーは､韓国特許庁長官の李秀元氏の講演などからなる第１部と、JIPA代表団メンバーによる講演及びパネル討論からなる第２部から構成され、韓国IPG会員企業、韓国特許事務所などから60名前後が参加して開催された｡JIPA代表団メンバー４名は､自動車・玩具・電機・化学の業界毎の知財活動の現状、韓国現地法人に期待する事項などについて講演及びパネル討論を行った｡
11月16日には韓国特許庁を訪問し、JIPAが韓国政府に要望してきた制度改正について、特許庁実務責任者との間で意見交換を行った｡この意見交換では、議題をJIPA要望４項目に絞ったことなどもあり、充実した意見交換を行うことができた他、2012年の施行を目指して韓国特許庁が進めている特許法条約PLTに準拠した特許法の改正及びヘーグ協定に準拠したデザイン保護法(意匠法)の改正などについて貴重な情報を入手することができた｡
また､11月17日にはJIPAの韓国におけるカウンターパートナーに相当するKINPAの総会が開催され、JIPA代表団から河本団長及び小薗江常務理事(アジア戦略PJリーダー/バンダイ)の２名が招待講演を行った｡また､この日､他の代表団メンバーはJETROソウルセンターを訪問し、韓国IPGとJIPAとの協力の進め方、JIPAから韓国政府への意見発信の進め方などに関して幅広く意見交換を行った｡
