国際活動
JIPA代表団、インド・UAEを訪問
JIPAアジア戦略PJの東南アジアWGでは、2008年11月24日から30日にかけ、小山常務理事(カシオ計算機)を団長とする10名の代表団を、インドとUAE(アラブ首長国連邦)の知財関連団体に派遣した。インドについては、昨年の会員アンケートで東南アジアWG担当国の中で最注目国ということもあり3年連続の訪問となり、またUAEについては、昨今の経済成長や世界における大物流ハブで貨物に模倣品も混在することから関係専門委員会企業の間で最も注目されている国で初の訪問となった。
インドでは、インド工業連盟(CII)、デリー高等裁判所、デリー特許庁、LexOrbis特許事務所との意見交換会を行った。CIIはIP部門をもち、インド国内企業に対して研修、契約・マネージメントに関する研究や支援、年次イベントを行っており、JIPAと良く似た活動を行っているとのこと。またデリー高裁では、実際に傍聴席に座って、次々と裁かれる生のIP関連の裁判を傍聴すると共に判事にインド裁判手続きについて解説をいただいた。またデリー特許庁では、上記アンケートや各専門委員会から出された要望・質問に対してディスカッションを行った。
UAEでは、ドバイの税関とアブガゼル事務所、アブダビの知財局・商標局を訪問した。同国の知財制度、模倣品取締り制度については、日本からは未知な点が多いこともあり、各機関との会合では、JIPAから一方的に質問を投げかける会合でもあったが、先方からは一問ずつ丁寧に回答いただいた。またこれら Q&Aの話の中では、日本の制度にも興味があるとのことで、今後の情報交換も要請された。
今回の代表団では、悠久の歴史を持ち格差が激しい大国インドと、建国37年でオイルマネーに沸くUAEとを訪問したが、その国の特徴や経済発展状況に合った知財制度はどうあるべきかなどを考えさせられる訪問であった。
- デリー特許庁での会合
- UAE知財局商標局での会合
- CIIでの会合
- ドバイ税関での会合
- LexOrbis事務所との会合
- Abu-Ghazaleh事務所との会合