「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 6号 / 781頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州及び中国の特許法における自己衝突とその対処法 |
著者 | 佐々木達也 |
抄録 | 欧州及び中国の特許法では、未公開先願と同一の発明は新規性がないとして拒絶される。 日本特許法第29条の2に対応する規定であるが、日本特許法と異なり欧州及び中国の特許法では出願 人又は発明者同一の場合の適用除外がないため、日本との制度の違いを考慮せずに欧州又は中国に出 願をすると、自らの先願によって後願が拒絶されてしまうという事態が生じる。自己の先願により後 願が拒絶されることから、これは自己衝突(又は、自己抵触)と呼ばれる。本稿では、欧州及び中国 特許法における自己衝突について解説し、実務上想定されるケースを通じて、その対処法について論 じる。 |
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