「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 6号 / 757頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 日本における最新の宇宙ビジネス現状と宇宙ビジネスにおける知財戦略 |
著者 | 伊藤健太郎/新谷美保子 |
抄録 | 人類が宇宙開発を開始してからわずか60年程度しか経過していないが、かつて国家プロジ ェクトで国力を誇示する目的で開発競争を繰り広げる場所であった宇宙空間は、今まさに民間のビジ ネスが振興する舞台となり新しいフェーズに入っている。本稿では、宇宙開発はもはや「国家のみが 行うもの」 、あるいは一部の重工業が担う「他人事」ではないという現状を実務家の視点から述べ、 仮想事例を用いながら法的リスクや知財部門担当者として注意すべき点などについて具体的に言及す る。特に、宇宙ビジネスに関連する発明は、宇宙空間というどの国にも属しない空間で少なくともそ の一部が実施されることが本来的に予定されている。そのような発明に対して、特許権の属地性の問 題をどのように考え、権利行使の実効性をどのように担保すればよいか、留意すべき点を考察する。 |
本文PDF |