「知財管理」誌

Vol.70 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 70巻(2020年) / 12号 / 1783頁
論文区分 判例と実務シリーズ(No. 512)
論文名 (No. 512) 知的財産高等裁判所大合議判決が示した 特許法102条1項(令和元年改正前)による 損害賠償額の算定方法の分析
著者 大友信秀
抄録  本判決は、特許法102条1項(令和元年法律第3号による改正前)1)の逸失利益の推定とその覆滅について示した知的財産高等裁判所の大合議によるものである。特許発明の特徴が侵害製品や特許権者の製品の一部に止まる場合の処理について、これまでの判例が示してきたいわゆる「寄与率」の問題として処理せず、また但書きの推定覆滅事由とするのでもなく、「単位数量当たり利益の額」の算定問題であるとした。本稿では、これまでに見られなかった、このような判断の実務への影響について分析する。
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