「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 11号 / 1560頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特殊パラメータ特許の記載要件に関する研究 |
著者 | 特許第2 委員会 第3 小委員会 |
抄録 | 特殊パラメータ特許は新規性がない発明であっても、新規に見える特性値を理由に成立する場合がある。当該特性値が公知文献に記載されていなければ、新規性欠如での無効化に要する負担は極めて大きく、第三者はやむなく記載要件違反で争うことがある。一方、従来技術より優れる発明であっても、特性値で特定したために、予期せぬ記載要件違反で無効化される場合もある。これらのような特許は、特許権者及び第三者の双方に予見可能性を害する課題をもたらすと考えられる。そこで当小委員会において、無効審決(一部無効も含む)が確定した特殊パラメータ特許を検証したところ、実施可能要件違反の無効理由を包含し易いことを見出した。本稿は、特殊パラメータの類型ごとに指摘を受けやすい無効理由を検証し、特許権者及び第三者の双方の立場から、対応策について論じた。 |
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