「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 7号 / 1015頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 企業経営における模倣対策の意義と効果的な模倣対策遂行体制のあり方─いかにして模倣対策と事業戦略を連動させるべきか─ |
著者 | 分部悠介 |
抄録 | 近年、日本企業の中国・アジアビジネスの高まりを受けて、昨年度の日本企業における模倣対策の平均予算は過去最高額を更新し760万円(特許庁調査)にまでなり、権利者企業の模倣対策は一層、拡大、進化している。これに伴い、個々の模倣業者に対していかに対応するべきか、ということはもちろん、模倣対策の効果算定、全体戦略の策定、売り上げアップのための事業戦略との連動等々、新しいテーマが問題になることが多くなってきている。他方で、この分野は法律等ルールや通説的な考え方や理論がある訳ではなく、実情を把握しにくいのが現状である。かかる問題意識の下、今一度、企業経営における模倣対策の意義((1)売り上げ確保、(2)ブランド保護、(3)消費者保護)を整理した上、筆者の実務経験に基づいた、模倣対策の費用対効果算定方法、営業・商品開発戦略との効果的な連動方法等、模倣対策の最新情勢を、実例とともに紹介し、権利者企業の一助とするべく、一つの「型」を提示する。 |
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