「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 1号 / 5頁 |
論文区分 | 特集(医薬品を題材とした知的財産上の論点について) |
論文名 | 一般用医薬品におけるパッケージデザインの保護について |
著者 | 鳥海哲郎/関 真也 |
抄録 | 日本の一般用医薬品(OTC医薬品)業界における検討課題の1つとして、いかに自社商品のパッケージデザインを保護するかという問題がある。特に、効能効果・用法・容量等の文字の種類・字体、図柄及び色彩、並びにこれらの配置等のデザインの構成要素において共通点があり、全体として「なんとなく似ている」他社のパッケージデザインについては、多くの場合、通常商標権で保護している商品名や企業名等の表示が共通しないため、いかなる権利に基づき、どの範囲で使用差止めあるいは損害賠償等を求めることができるかということが問題となる。本稿では、まず、パッケージデザインの保護に活用し得る主要な権利等の種類と、その権利化の過程で考慮すべき視点について検討する。その上で、パッケージデザインの保護が問題となった裁判例をもとに、権利化及び権利行使において留意すべき点を考察する。 |
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