「知財管理」誌

Vol.64 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 64巻(2014年) / 1号 / 33頁
論文区分 特集(医薬品を題材とした知的財産上の論点について)
論文名 医薬化合物の結晶発明に関する最近の判決動向
著者 中村敏夫
抄録  医薬品は、通常、主に物質特許等の基本特許で保護されるが、その後の開発研究から生まれる医薬用途発明、製造方法発明、製剤発明、結晶発明等に関する特許でさらに保護される場合もある。その結晶発明については、最近、日本、EPO及びその他の主要国で、進歩性を否定する審判決が続出しており、進歩性のハードルがかなり上がったと思われる。また、実施可能要件については、結晶の製造に用いる種晶が作れるように記載されていないとする判決が出されている。さらに、2013年4月1日に結晶特許の特許性を否定するインド最高裁判決が出されて、全世界に大きな衝撃が走っている。ついては、結晶発明の特許性について、日本、EPO、中国、韓国等の主要国の審判決動向を紹介すると共に、その対応について考察を加える。
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